保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車の前会長で、フランス自動車大手ルノーの最高経営責任者（CEO）も務めたカルロス・ゴーン被告（65）＝会社法違反（特別背任）などで起訴＝が8日午後（日本時間同日夜～9日未明）、首都ベイルートで記者会見した。ゴーン被告は「陰謀の一部は、西川、ハリ・ナダ、そして大沼、そのほかにも」と語り、休憩を挟み約2時間半にわたり持論を展開した。冒頭発言や質疑の主な内容は次の通り。
レバノンの利益損なうことは「沈黙」
では、それを企てたのはどのような人たちだったのか。名前を明らかにする。この陰謀の一部は誰だったのか。西川、ハリ・ナダ、そして大沼、そのほかにもたくさんいる。（社外取締役の）豊田正和は取締役会と当局の橋渡し役をした。日本政府で何が起きていたか、名前も挙げることができる。しかし私は今レバノンにおり、レバノン政府が私にしてくれたことに感謝している。レバノン政府と人々の利益を損なうことは言いたくないので、この部分については沈黙を保ちたい。川口（均前副社長）、今津英敏（前監査役）、豊田が主な人物だった。検察官、何人か名前を挙げる。
私は18年11月19日に逮捕された。何も疑っていなかった。私はCEOではなく会長で権限を委任していた。逮捕後、このようなことを疑ってみなかったのかという人もいた。「真珠湾で何が起きたか知っているか」と私に聞いた同僚のアメリカ人もいる。私がなぜクーデターに気付かなかったのかという意味だ。
私はまったく気付かなかった。計画が秘密だったからだ。これはでっち上げられた逮捕だった。私は飛行機で逮捕され、車に乗せられて携帯電話やパスポートを奪われた。何が起きているか分からなかった。日産に電話して弁護士を呼んでもいいかと聞いたが、そのはるか前に日産と検察によってでっち上げられていたのだ。
私は逮捕から5時間後に小菅の東京拘置所の小さな部屋に入れられた。私は法律を犯しているとの認識はもちろんなかった。彼ら（検察官）は見たいものしか見なかった。検察官の都合に合う証人を見つけ、たくさんの会合が日産と検察の間で行われたことが分かっている。
検察は私に言った。これからあなたは逮捕される、罪状は報酬の過少報告だと。私は当然驚いた。私に払われていないことに対して罪が科せられているのかと驚いたのだ。役員会の承認も下りていないものだった。
3週間前に会社法の権威である東京大学のタナカ教授は、こ…
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January 09, 2020 at 07:53AM
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妻への逮捕状「これが彼らのやり方だ」ゴーン被告、レバノン記者会見詳報（2） - 毎日新聞 - 毎日新聞
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