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福島原発の溶融燃料取り出し 「21年に2号機から」明記 - 日本経済新聞

廃炉の工程表で内部の調査が進む福島第1原発2号機から着手すると明記した

廃炉の工程表で内部の調査が進む福島第1原発2号機から着手すると明記した

政府は27日、東京電力福島第1原子力発電所の廃炉に関する関係閣僚会議を開き、廃炉の工程表を改定した。炉心溶融を起こした1~3号機のいずれかで2021年から溶融燃料(デブリ)を取り出すとしてきたが、内部の調査が進む2号機から着手すると明記した。放射性物質を含む汚染水の発生量は1日平均170トン(18年度実績)から、25年に4割減となる100トン以下に減らす目標も盛り込んだ。改定は17年9月以来となる。

福島第1原発は11年3月の東日本大震災の影響で炉心溶融と水素爆発を伴う事故を起こした。政府は11年12月に事故後30~40年はかかるとされた廃炉の工程表を作った。

廃炉・汚染水対策関係閣僚会議であいさつする菅官房長官(右から3人目)=27日、首相官邸

廃炉・汚染水対策関係閣僚会議であいさつする菅官房長官(右から3人目)=27日、首相官邸

工程表は政府の下で時期や作業を定め、東電が取り組む指針となる。廃炉の進捗に合わせ、これまでも改定を繰り返してきた。5度目となる今回の改定でも、41~51年に廃炉を終える目標は変えなかった。

廃炉作業で最も難しいデブリの取り出しは、2号機から始める。1~3号機は原子炉圧力容器やその外側の格納容器に計900トン程度のデブリが残る。放射線量が高くて人は立ち入れず、専用のロボットを使って遠隔で取り出す。

工程表には、2号機で取り出しを終える時期や、1、3号機で取り出しを始める時期は示さなかった。デブリの詳しい状態が分かっていないためだ。

原子炉建屋のプールには、事故当時から使用済み核燃料が残ったままだ。1~6号機の全てで31年末までに取り出すと記した。1、2号機は23年度をめどに始める予定だったが、今回の改定で1号機は27~28年度、2号機は24~26年度にずれ込む。がれきや高い放射線量に準備作業が阻まれているからだ。3号機は当初想定の約4年遅れで4月に始まった。炉心溶融が起きなかった4号機では取り出しを終えた。

汚染水の発生量は20年に1日150トン程度に減らす目標を維持した。建屋の壊れた屋根の補修や建屋周辺の地面の舗装で入り込む水の量を減らし、25年に1日100トン以下に減らす。

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