2012年12月に発足した第2次安倍政権は、デフレ脱却を最重要課題に掲げ「三本の矢」からなるアベノミクスの推進を宣言した。その中核を成すのが日銀による大規模な金融緩和。黒田東彦総裁率いる日銀は、安倍政権と歩調を合わせて異次元の金融緩和を重ねたが、7年8カ月たってもデフレ脱却は果たせなかった。中央銀行が守るべき政府からの独立性は薄まり、財政政策への従属が色濃くなっている。
「あらゆる政策を総動員し、2%の物価安定目標について2年程度を念頭に実現する。実際に達成できると思っている」。黒田総裁は13年4月、総裁就任後初となる金融政策決定会合後の記者会見でこう強調した。資金供給や資産購入を従来の2倍に増やす「異次元緩和」の発表を受け、市場では円安・株高が急激に進行。フリップ片手に説明する黒田総裁の様子は自信に満ちあふれていた。
2%の物価安定目標は、この3カ月前に政府・日銀が発表した共同声明に明記された。日銀は「金融政策だけではデフレは解消できない」と2%目標の設定に抵抗していたが、「金融緩和でデフレを脱却しさえすれば経済は再生する」と訴えて政権に返り咲いた安倍晋三首相らリフレ派の圧力にあらがえなかった。
共同声明を受け入れた白川方明総裁(当時)は任期満了目前で退任。安倍首相は「我々の主張に合う人で考えたい」と後任探しを進め、黒田氏を選んだ。
黒田総裁は「黒田バズーカ」と呼ばれる華々しい金融緩和を発表したデビュー戦に続き、14年10月には国債や上場投資信託(ETF)などの購入額を大幅に増やす追加緩和を決定。現状維持を予測していた市場の意表を突く「サプライズ緩和」で、金融市場では再び円安・株高が進行した。
だが…
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