日本株は大幅高、米欧の活動制限緩和や米中懸念後退 (訂正) - ブルームバーグ

８日の東京株式相場は大幅高。米国や欧州で新型コロナウイルスによる活動制限が緩和されつつある上に、米中貿易問題への懸念も後退した。決算評価が追い風になった商社をはじめ、自動車や素材など景気敏感業種が主導し幅広く上げた。

ＴＯＰＩＸの終値は前日比31.55ポイント（2.2％）高の1458.28と３営業日ぶり反発 日経平均株価は504円32銭（2.6％）高の２万0179円09銭と続伸

〈きょうのポイント〉

７日の米国株は 上昇、ナスダックは年初来騰落率がプラスに 米国内で活動制限を緩和する地域が増え、経済的なダメージの最悪期が過ぎたとの観測 ８日アジア時間でも米Ｓ＆Ｐ500種Ｅミニ先物は大幅に上昇 英国は11日にロックダウン一部 緩和へ、オーストラリアは経済活動を再開するための３段階の 計画を発表 米中、貿易合意の実行で協力誓う－通商交渉トップが 電話協議 緊急事態宣言、14日ごろに一部地域で 解除の可能性－西村再生相

　　いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「新型コロナによる株価下落が大きかっただけに、ロックダウンが解除されている今は落としていたエクスポージャー（リスク資産保有）を巻き戻すほうが利益につながると考えている投資家が多い」と語る。「日本の大型連休期間中に米国株に波乱がなかった」ことも加わり、短期筋の買い戻しも指数を押し上げたという。

　　新型コロナ感染拡大の中心地である米国では、経済再開に向けた動きが徐々に進んでいる。みずほ証券の倉持靖彦氏は「米国では人口の６割ほどでロックダウンが段階的に緩和され、今月末には比率が９割まで高まる見込みだ」とし、その比率の推移と米Ｓ＆Ｐ500種株価指数は連動していると指摘。日本も再開の方向を探っていくことになると予想した。

　　米国と中国は第１段階の貿易合意を実行するため経済と公衆衛生の面で協力すると８日に表明。午後に米株先物が上げ幅を拡大すると日本の株価指数も一段高となった。米中貿易問題への過度の警戒がいったん和らいだ。

• 東証33業種では鉄鋼、非鉄金属、海運、陸運、卸売が上昇率上位
• その他製品のみ下落－任天堂株安が下押し
• 始値で算出された日経平均オプション５月限の特別清算値（ＳＱ）は２万0073円69銭－ブルームバーグ試算

(ＴＯＰＩＸの終値を訂正します)

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May 08, 2020 at 06:04AM
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