原油急騰を受けた米国株反発により過度の景気懸念がやや和らぎ、３日の東京株式相場は反発。石油・石炭製品や鉱業、海運など市況関連株が買われている。リスクオンムードで債券先物は小幅下落、為替相場は円安で推移している。
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〈きょうのポイント〉
みずほ証券の倉持靖彦氏は、原油は需要が悪化する中で供給が絞られていないことから価格が大幅に下落していたとして「米国がサウジアラビアとロシアの仲介に乗り出したことで、エネルギー企業の破綻リスクは少し落ち着く可能性がある」と指摘。エネルギーセクターの株価下押し圧力の和らぎは、米国株安定を通じて日本株にもプラスに働くとみていた。
米国が２日に公表した３月28日終了週の失業保険新規申請件数は 過去最多の665万件。倉持氏は「新型コロナの感染者数がなお増加する中での過去データとあって、今晩公表の雇用統計も失業保険新規申請件数と同様に市場はあまり材料視されないだろう」と話した。３月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の市場予想は前月比10万人減、失業率は3.8％。
- 東証33業種では石油・石炭製品、海運、鉱業、証券・商品先物取引、医薬品、精密機器が上昇
- ゴム製品、輸送用機器は下落
債券・為替
日本の債券相場は小幅安。長期国債先物６月物は前日比１銭安の152円73銭で取引を開始し、152円60銭台に下げている。前日の米国債市場で長期金利が上昇した流れを引き継いだことや、政府の緊急経済対策の策定に伴う国債増発に対する警戒感から売りが先行した。
一方、日本銀行がこの日に実施する中期と超長期ゾーンを対象とする国債買い入れオペが相場の下支え要因となっている。長期金利の指標となる新発10年物国債はまだ取引が成立していない。
外国為替市場のドル・円相場は１ドル＝108円台で推移している。前日の米国株の反発を背景にリスクオンのムードがやや広がっており、ドルは円やユーロなどに対して強含んでいる。
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April 03, 2020 at 05:45AM
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日本株は反発へ、原油急騰で米国株上昇－債券下落か - ブルームバーグ
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