[東京 30日 ロイター] - 寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比334円49銭高の2万0105円68銭となり、大幅に反発した。日経平均が2万円台を回復したのは3月9日以来。前日の米国株高が好感された。
市場関係者に見方を聞いた。
●中国PMIの50超えもプラス材料に
<野村証券 エクイティ・マーケット・ストラテジスト 澤田麻希氏>
米製薬ギリアド・サイエンシズ(GILD.O)の新型コロナ治療薬候補「レムデシビル」の治験が良好なことを受け世界的な経済活動再開を織り込む動きが鮮明になってきたが、そうした中で注目したいのが4月の中国PMIだ。製造業、非製造業も予想から大きくかい離することはなかったため、株価を大きく押し上げる要因とはならないものの、景況感の分岐点となる50を超えていることはプラス材料になると言えるだろう。
中国はロックダウン、その解除、経済活動の再開と、ここまで世界の先行指標となっていたが、今回のPMIが回復傾向を示したことで、ロックダウンを解除する欧米の回復を読む材料になりそうだ。
一方、日本では緊急事態宣言延長の可能性が高くなり、それが様子見を誘い上値を抑える要因になるかもしれない。そうした中で、企業の決算発表をみると、悪化が想定され実際に減配や無配となった銘柄の株価が上昇している動きをみる限り、悪い部分に関しては材料出尽くしになったとみられる。
●世界的にリバーサルの動きが顕著に
<大和証券 チーフテクニカルアナリスト 木野内栄治氏>
世界的にリバーサルの動きが顕著になってきた。アメリカではディズニーやアメリカン・エキスプレスなどが、英国ではクルーズ船会社のカーニバルなどが買われているが、これらは株式市場がロックダウン解除など世界の経済活動再開を本格的に織り込み出したことを示しているようだ。
日本株でも、会議室のティーケーピー(3479.T)が物色されているものの、国内投資家は世界的なこうした流れについて行けていない。米国では、給付金の支給が始まり、それをきっかけに、これまでMMFなどに流れて凍結した格好となっていたマネーが動き出している。流れは完全に変わったと言っていいだろう。
例年5月は「セル・イン・メイ」で、海外勢の売りが活発化し(相場が)下がるケースが多いものの、今年はここまで日本株を買った様子はないため、ここから海外機関投資家が買う可能性が高い。こうした需給面も株価を支える要因になりそうだ。
●好材料続出が2万円回復の原動力に
<東海東京調査センター シニア・ストラテジスト 中村貴司氏>
米製薬ギリアド・サイエンシズ(GILD.O)が新型コロナ治療薬候補「レムデシビル」の治験で前向きなデータが得られたと明らかにしたことが大きい。さらに、中国が全国人民代表大会を来月開催することもプラスに作用する。世界的に経済活動が再開する期待が高まる中で、好材料が続出していることが日経平均2万円回復の原動力となった。中でも、中国の全人代開催は、リーマンショック時に世界を下支えした巨額の財政出動を再度行うとの連想を働かせそうだ。
国内では、緊急事態宣言が1か月延長される可能性が高くなり、経済停滞の長期化が懸念されているが、海外の好材料がマイナス面を打ち消す格好となるだろう。ドル安/円高にしても、海外勢の日本株買いによるものであれば、プラスに捉えることができる。地合いは完全に好転したと言っていいだろう。
ビジネス - 最新 - Google ニュース
April 30, 2020 at 01:22PM
https://ift.tt/3bWr252
日経平均が2万円台回復:識者はこうみる - ロイター (Reuters Japan)
ビジネス - 最新 - Google ニュース
https://ift.tt/2Q4ENIK
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "日経平均が2万円台回復:識者はこうみる - ロイター (Reuters Japan)"
Post a Comment