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日本株反落、世界経済見通し下方修正と新型肺炎警戒-素材や空運安い - ブルームバーグ

21日の東京株式相場は反落。国際通貨基金(IMF)が世界の経済成長率予測を下方修正したことや、中国での新型肺炎の広がりを受けて投資家のリスク選好姿勢が後退した。化学や非鉄金属、鉄鋼などの中国関連や空運が安い。

  • TOPIXの終値は前日比9.19ポイント(0.5%)安の1734.97
  • 日経平均株価は同218円95銭(0.9%)安の2万3864円56銭
<きょうのポイント>
  • IMFは2020年世界経済成長率 予想を3.3%に下方修正、19年の2.9%からは成長加速
  • 中国の 新型肺炎、医療従事者も感染-武漢で4人目の死者
  • ドル・円相場は一時1ドル=109円90銭、前日の日本株終値時点の110円18銭から円高
  • 日銀は金融政策の現状 維持、経済成長見通しを上方修正
Inside the Tokyo Stock Exchange As Japanese Shares Rebound

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリストはIMFの経済見通しについて、「米中摩擦などリスク要因がいったん落ち着いた程度」と分析。経済がしっかりと回復しているとの解釈には至らず、「下振れリスクが残った」とみている。

  株価指数は前日終値付近で取引を開始してしばらくもみ合った後、為替相場の円高をきっかけに下げ幅を拡大した。みずほ証券投資情報部の中村克彦シニアテクニカルアナリストは「春節の前に新型肺炎の感染が広がり、中国景気のブレーキとなる可能性が不安視されている」と指摘。中国・上海総合指数は一時1.4%下落、香港ハンセン指数は同2.6%安。株安を受けて債券相場は上昇した。

午前途中に下げ拡大

  日銀はきょう金融政策の現状維持を決定し公表したが、株価への影響は限られた。経済対策の効果などから実質国内総生産(GDP)見通しは引き上げられたものの「マーケットでは織り込み済み」とSMBC信託の山口氏は話した。 

  • 東証1部33業種は新型肺炎が業績に与える影響が懸念される空運が下落率1位、化学、非鉄金属、鉄鋼、海運など中国関連も上位
  • 建設や輸送用機器は上昇

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