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ドルが対ユーロで上昇、指標で米経済の優位性確認=NY市場 - ロイター (Reuters Japan)

[ニューヨーク 21日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、経済指標で米経済がユーロ圏経済をアウトパフォームしていることが示されたことを受け、ドルが対ユーロで上昇した。

8月21日、ニューヨーク外為市場では経済指標で米経済がユーロ圏経済をアウトパフォームしていることが示されたことを受け、ドルが対ユーロで上昇した。写真は2016年11月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

IHSマークイットが発表した8月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値は総合PMIが51.6と、景況拡大と悪化の分かれ目の50は上回ったものの、7月の54.9から低下。ロイターが集計した予想の54.9を下回った。新型コロナウイルス関連規制の緩和に伴い、規制期間中に蓄積された需要がはけ、特にサービスが失速した。

一方、IHSマークイットが同日発表した8月の米総合PMI速報値は54.7と、2019年2月以来の高水準を付けた。新型ウイルス感染件数が全国的に高止まりする中でも、製造業とサービス業ともに新規受注が増えた。

OANDA(ニューヨーク)のシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「米経済が欧州経済をアウトパフォームしていることが裏付けられた」と指摘。ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「欧州経済が足元で若干失速しているほか、他の地域でも経済が問題に直面していることが示された。こうしたことがパフォーマンスのギャップにつながっている」と述べた。

ユーロは対ドルEUR=で一時1.175ドルと、1週間ぶりの安値を更新。その後はやや値を戻し、0.61%安の1.179ドル。

週間では、ドルは対ユーロで6月中旬以降で初めて上昇。9週連続で下落していれば、2010年夏以降で最長になっていた。9週連続下落は1990年以降、5回しか起きていない。

今週のドルは、19日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表以降に回復した。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数=USDは0.60%高の93.24。

ドル/円 NY終値 105.78/105.8

1

始値 105.66

高値 106.07

安値 105.65

ユーロ/ドル NY終値 1.1795/1.179

9

始値 1.1802

高値 1.1803

安値 1.1755

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