スバルは8月22日、新型「レヴォーグ」の注目ポイントを紹介するYouTubeLive「NEW LEVORG 徹底解剖」を開催。同イベントでは、新型レヴォーグの開発責任者 五島賢氏によるプレゼンテーションのほか、スペシャルゲストが先進安全技術の開発現場で実際に体験したレポート、開発者とスペシャルゲストによるトークセッションなどが展開された。
イベントの冒頭、新型レヴォーグの開発責任者 五島賢氏から新型レヴォーグの開発のポイントである「ワゴン価値」「先進安全」「スポーティ」という3つの価値が示されるとともに、五島氏は「レヴォーグは2014年に革新スポーツツアラーとして誕生致しました。レガシィに始まるスバルのグランドツーリング思想を継承し、愛してくださる多くの皆さまとともに、スバルを代表するモデルとしてその存在を磨き続けてきました。そして第2世代となるニューレヴォーグはスバルが今持っている技術を全て結集、2014年に遂げた“革新”を超える“超革新”を遂げています。まさにこの超革新を遂げたニューレヴォーグこそが、スバルの未来を証明する1台となっております」と新型レヴォーグを紹介した。
徹底解剖その3「スポーティ」
徹底解剖その3「スポーティ」の部では、スペシャルゲストとして国際モータージャーナリスト 清水和夫氏と、エンジン設計部の沼宮内恒朗氏、車両研究実験統括部 峯岸貴弘氏が登壇。清水氏が実際に新型レヴォーグに乗った感想をもとに、トークが展開された。
この中で、水平対向4気筒 1.8リッター直噴ターボを採用したことについて、沼宮内氏は「いろんな葛藤の中で1.8リッターという排気量を決めました。従来型は1.6リッターというダウンサイジングコンセプトで提供させていただきましたが、やはり今回スポーティを表現するために最大トルクを300Nmまで引き上げたいっていうことがまず1つあり、もう1つは今回新しく新技術としてリーン燃焼の技術を使っています。それを使うことで低速側の燃費もカバーできるということで、その出力と燃費を両立するコンセプトとして1.8リッターの排気量を設定しました」と説明。
加えて、「安全性能も極めようということで、エンジンも何か貢献できないかと、エンジンの全長を詰めることで車両のクラッシャブルゾーンを稼げるということで、今回エンジンの全長を44mm短縮しています。この44mmで1人でも多くのお客さまの命を守れる強い思いで、開発をやりきりました」と明かした。
また、清水氏から「矢のような直進安定性」と評価されたことについて、車両研究実験統括部 峯岸貴弘氏は、新型レヴォーグではフロントのサスペンションについては、路面外乱によって舵が乱されにくくなるようマスオフセットを小さくするよう開発したことを紹介。
清水氏からは「スバルが最初に小型車の作ったのは1960年代のスバル1000だったんですね。でも、FFで日本発、世界的にも初めてに近かったんですけど、フロントで駆動するからハンドルが取られちゃうんですね。当時パワーステアリングがなかったのでスバル1000ではどうしたか。タイヤに付いてるブレーキをエンジンルーム側に入れて、インボードブレーキと言うんですけど、それでタイヤのところにはブレーキはないから、ロアアームをスコンとタイヤの中まで入れて、このキングピンオフセット、マスオフセットを限りなくゼロにしたっていうところからスバルはクルマ作りをスタートしていたんです」との歴史が紹介された。
清水氏が指摘したスバル1000について、峯岸氏は社内で開催されているスバルの歴史講座で習い、実際に体感したといい、そうした考えを新型レヴォーグに取り入れたことを明かした。
徹底解剖その4「超・革新のDNA」
徹底解剖その4「超・革新のDNA」の部では、五島氏とスペシャルゲスト清水氏よるトークセッションを展開。新型レヴォーグにおいて実現した「超・革新」につながる“技術の継承”についての話が繰り広げられた。
トークの中で、清水氏から次の目標について聞かれた五島氏は「1つの目標として2030年の死亡交通事故ゼロにあります。この先10年がわれわれのターニングになるんじゃないかと思っていて、今回のクルマが1つのゴールでありますけども、ここからがスタートです。私の私見ですけれど、ここに積んであるいくつかの技術は2030年に向けた技術のベースになるんじゃないかなと思ってます」との意気込みを話した。
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August 24, 2020 at 06:10AM
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スバル新型「レヴォーグ」のデジタルコクピットや1.8リッターの採用理由が明らかに YouTubeLive「NEW LEVORG 徹底解剖」レポート - Car Watch
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