米金融当局が9、10両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、新型コロナウイルス感染拡大が引き金となったリセッション(景気後退)からの回復を支援するため、今年と来年は政策金利をゼロ近辺に据え置くことが検討されそうだ。
FOMCが今回、フェデラルファンド(FF金利)の誘導目標レンジを0-0.25%に据え置くのはほぼ確実。米東部時間10日午後2時(日本時間11日午前3時)には、声明とともにFOMC参加者のドット・プロット(金利予測分布図)を含む最新の四半期経済予測を公表する。3月には新型コロナの不確実性を理由に予測の公表を見送っており、昨年12月以来となる。2時半からはパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長がビデオを通じて記者会見する。
5月の米雇用統計は予想よりも良い内容で、ゆっくりとしたペースでの活動再開に伴い、米経済が最悪期を脱しつつある可能性が示された。しかし、米金融当局者が経済正常化に向けた緩慢なプロセスを警告し、動向を監視している状況にあって、クレジットの流れを維持するための緊急措置を解除する状況に近づいたとのシグナルを発することはなさそうだ。

アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「経済予測がどのような内容になるか非常に関心が高まっている」と指摘。ただ、パウエル議長は予測が鉄壁の約束のようなものではないとして、不確実性を強調するのではないかと、ステンリー氏は語った。
10日までのFOMCではイールドカーブ・コントロール(YCC)を含め、金融政策の意図を明確化することも議論される可能性がある。エコノミストは米金融当局がYCCを採用すると予想する一方、発表は9月まで待つと見込んでいる。今年のFOMCで投票権を持つメスター・クリーブランド連銀総裁は、YCCについて6月の会合での決定を予測するのは恐らく時期尚早であるとの考えを示している。
購入プログラムの主眼を切り替えも
米金融当局は現在、市場の円滑な機能を確保するために必要な額の米国債と住宅ローン担保証券(MBS)を購入している。アナリストはこれに関し、2008-14年の量的緩和(QE)に沿って、当局がある時点で購入プログラムの主眼を経済活動促進にはっきりと切り替える可能性があり、それが今回の会合となるかもしれないとみている。
ナットウエスト・マーケッツのストラテジスト、ジョン・ブリッグス氏は5日のリポートで、「10日のFOMCの発表で最もインパクトがありそうなのは、さらなる量的緩和に関する詳細を巡るものだ」とし、米国債が月間約1000億ドル(約10兆7700億円)、MBSは同800億ドルのペースになるとの予想を示した。

Yield-Curve Control?
Majority of economists see FOMC adopting tactic, likely in September
Bloomberg News survey of economists
原題: Fed to Mull How Long to Stay at Zero Rates: Decision-Day Guide(抜粋)
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June 10, 2020 at 11:25AM
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