【NQNニューヨーク=岩本貴子】15日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は続落した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近5月物は前日比0.24ドル安の1バレル19.87ドルで取引を終えた。一時19.20ドルと18年ぶりの安値を付けた。新型コロナウイルスの感染拡大で世界の原油需要が落ち込むとの懸念が一段と強まった。米国在庫の積み上がりも嫌気された。
国際エネルギー機関（IEA）は15日、今年の世界の石油需要が前年比で日量930万バレル減るとの予測を発表した。多くの国が経済活動や渡航を制限していることが影響する。
石油輸出国機構（OPEC）加盟国と非加盟の主要産油国は今週、970万バレルの協調減産で合意した。ただ、実際に生産量を減らすかは不透明なうえ「需要の落ち込みを補うには不十分」との見方が根強い。
米国の在庫増も売り材料となった。米エネルギー情報局（EIA）が15日発表した週間の石油在庫統計では原油在庫が5億360万バレルと前の週から1920万バレル増えた。増加幅は市場予想（1110万バレル）を上回った。
ニューヨーク金先物相場は反落した。ニューヨーク商品取引所（COMEX）で取引の中心である6月物は前日比28.7ドル安の1トロイオンス1740.2ドルで取引を終えた。ドルが主要通貨に対して上昇し、ドル建てで取引される金先物の割高感が意識された。
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April 16, 2020 at 03:04AM
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NY商品、原油が続落 一時18年ぶり安値 需給悪化懸念で 金は反落 - 日本経済新聞
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