トヨタは5月4日から北米3カ国の生産を再開する(ケンタッキー州の完成車工場)
【ニューヨーク=中山修志】トヨタ自動車は23日、北米での全工場14拠点の自動車生産を5月4日から一斉に再開すると発表した。新型コロナウイルスの影響で3月下旬から全面休止していたが、およそ1カ月半で再稼働する。独フォルクスワーゲン(VW)やホンダも5月初旬から半ばにかけて再開する予定。労働者の間には感染リスクへの不安も残っており、感染防止を優先しながら手探りの工場再開が広がる。
トヨタが生産を再開するのは、3月23日から休止していた米国、カナダ、メキシコの完成車と部品の全工場だ。従業員約3万2000人が業務に戻る。新型コロナの影響による自動車販売の低迷で3回にわたって休止期間を延長していたが、販売店や部品メーカーへの影響も考慮して生産再開に踏み切る。
製造業の拠点再開では、生産ラインに立つ従業員同士の感染防止が課題になる。
トヨタが再開する工場では、従業員は就業前に検温し配布したマスクとフェイスシールドを着用する。作業中や休憩中は6フィート(約1.8メートル)以上の距離を保ち、勤務交代時の休憩時間を長くとることで従業員同士の接触を避ける。食堂の利用も班ごとに時間をずらし、食堂や休憩スペースは毎日複数回の消毒を行う。
効率や稼働率は下がるが、安全を優先しながら徐々に操業を本格化する。当初は5割程度の稼働率で立ち上げ、6月にかけて通常操業をめざす。
米国の新車販売は3月に前年同期比約4割減少し、4月も5割程度のマイナスで推移しているとみられる。トヨタは米インディアナ州とケンタッキー州、テキサス州、ミシシッピ州に4つの完成車工場を構え、メキシコとカナダに各2工場をもつ。エンジンや変速機などの部品工場は米国に5カ所、カナダに1カ所ある。
19年に北米3カ国で世界生産の2割に相当する185万台を生産したが、20年は大幅な台数減が避けられない見込みだ。日本国内でも5月に複数の工場の操業を一時休止するなど追加の生産調整を図る。
日本車メーカーではホンダが23日、北米の生産休止を1週間延期し、5月11日から再開する方針を決めた。日産自動車も5月半ばの再開を目指している。欧州メーカーでは独メルセデス・ベンツが4月27日から、独VWが5月3日から段階的に生産を再開する計画だ。
一方、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターなど米自動車大手は北米での生産再開の時期を明らかにしていない。各社は5月上旬の再開に向けて労働組合と協議しているが、組合側は早期再開に難色を示している。全米自動車労組(UAW)のロリー・ギャンブル委員長は23日、「従業員を職場に戻すための科学的データが十分でなく、5月上旬の再開はリスクが高すぎる」と声明を出した。
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