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新型コロナ改善兆候の世界と温度差、日本株は反落-ドル108円台後半 - ブルームバーグ

新型コロナウイルス問題を巡っては米国などで状況が好転する兆しが見えつつある一方、国内では感染者の増加が加速、外出などの自粛による景気悪化への不安が根強い。米国株高の流れに乗れずTOPIX(東証株価指数)は4日ぶりに反落。外国為替市場でドル・円相場は1ドル=108円台後半を中心に小高く推移した。債券は小幅高。

  • TOPIXの終値は前日比8.49ポイント(0.6%)安の1416.98
  • 日経平均株価は同7円47銭安の1万9345円77銭
  • ドル・円相場は前日比0.1%高の108円89銭、一時109円06銭まで上昇
  • 長国先物は小幅反発、長期金利は一時ゼロ%に低下

  コロナウイルスを巡る状況は国内外で温度差が生じている。米国では国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長が来週にも好転し始める可能性があるとの見解を示した。これに対して国内では東京都の8日の新たな感染者数が144人と最多になった。9日のアジアの株式相場が軒並み上昇する中、日本株の弱さが目を引く。

State of Emergency Takes Effect As PM Abe Warns of Surge to 80,000 Coronavirus Cases

東京都内(8日)

Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  7日に 緊急事態宣言が発令されたことで「店舗の閉鎖などが増えると、きのうのビックカメラの業績予想下方修正のように今後は企業業績の悪い話が出てくる」と岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは懸念を示した。国内企業の業績落ち込みによる景気悪化が意識されたところで、株価指数は3月の戻り高値に接近しており売りに押されやすい。

  株価の本格的な戻りには国内の感染状況が落ち着くことが必要との見方は多い。東海東京調査センターの隅谷俊夫投資調査部長は「海外勢は東京の感染者増加などを警戒している。日本での感染がピークアウトの兆しを見せ始め、海外勢の買いが入るようになれば日本株も戻りを試すだろう」とみている。

  日本の債券相場は小幅反発。長期国債先物6月物の終値は前日比1銭高の152円17銭。前日の米国債相場が軟調だった流れを引き継いだことや、5年債入札に向けた売りで一時24銭安の151円92銭まで下落。その後は持ち直し、入札が順調な結果となると152円37銭まで上昇した。長期金利は1ベーシスポイント(bp)高い0.02%と1週間ぶり高水準で始まり、午後に入るとゼロ%まで低下。その後は0.005%で推移している。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、5年債入札について「市場参加者の減少が不安視されていたが、順調な結果となった」と分析。債券相場については「買い上がる動きはないものの、下値不安もない」と述べた。

  外国為替市場のドル・円相場は一時109円台を回復したものの、大半の取引は108円台後半で上値が限られた。みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、ムードとしては感染症に対する過度な悲観論が若干落ち着きを取り戻したかなという感じだと指摘。「ただ、感染者は引き続き世界的に増えているし、まだわからないというのが本当のところ。ドル・円は下も上もやり、200日線(108円35銭)と100日線(108円98銭)のあたりが落ち着くにはちょうどいいところ」と話した。

<きょうのポイント>

TOPIXとドル・円、長期国債先物の値動き

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