新古物件とは?
家(マンション)を購入すべく、本格的に動き始めたものの、そもそも購入出来る物件が少ない! という現実にぶつかった。
【前回のお話】Vol.2 マンションはバブル! 暴落覚悟は必須!?
当初、「都心部で3000万円ぐらい。駐車場必須!」という条件で調べたものの、新築物件は皆無。そこで、4000万円まで条件を引き上げると、複数件の新築物件がヒットした。なかには、品川区のタワーマンションもあった。
“タワーマンション”という響きにちょっと憧れる筆者は気になるばかり。部屋の広さは約28平米のワンルーム。ちょっと狭いかな? と、思うものの、独り身だし、トランクルームもあるから大丈夫のような気がする。
価格は約3700万円。ワンルームに3700万円というのはちょっと高いような気もするが、最寄り駅(3路線利用可能)から徒歩約5分だし、なによりマンショ価格が高騰している今、やむを得ない価格である。
【前回のお話】Vol.2 マンションはバブル! 暴落覚悟は必須!?
早速、マンションの販売センターに問い合わせると、思いもよらぬ回答が。
「お客様のご覧になられた物件は、未入居ですが中古物件です。我々が販売する物件とは異なります」
詳しく訊くと、筆者が見た物件は中古扱いになるという。元の土地所有者(地権者)用の部屋とのこと。地権者が居住しないまま、売りに出された部屋という。クルマでいうならば、“新古車”というところか。
中古物件の場合、仲介手数料が通常発生する。不動産業者によって金額が異なるというが、筆者は、恥ずかしながらそれすら知らなかった……(Photo by Frédéric Soltan/Corbis via Getty Images)。
© Frédéric Soltan
「中古物件の場合、仲介手数料が発生します。物件価格&仲介手数料をあわせた金額で購入出来る新築住居もありますので、1度モデルルームをご覧になってみませんか?」
なるほど。中古物件には仲介手数料が発生することを失念していた。業者にもよるが仲介手数料は3〜5%要する。3700万円の物件の場合、最大約200万円の仲介手数料が必要となるならば、約3900万円の新築物件を購入するのと大差ないのだ。
はたして4000万円の部屋なんぞ、購入出来るかどうか不確かではあるものの、とりあえずモデルルームへ向かうべく、来訪予約をすることに。
【前回のお話】Vol.2 マンションはバブル! 暴落覚悟は必須!?
駐車場問題はひとまずクリア
モデルルームといってもすでに竣工済みの物件ゆえ、プレハブ小屋の“仮設”ではなく、実際の部屋を見学出来る。
「愛車が停められるかどうか試したいので、クルマで行っても大丈夫でしょうか?」
「もちろん大丈夫です。おクルマの車種はなんでしょうか?」
「フェラーリです」
「なるほど……。確認いたしますので、少々お待ちくださいませ」
どうやら先方も想定外だったらしい。筆者も不安になる。愛車のフェラーリ「360モデナ」が停められない場合、購入は諦めざるを得ない。地上高が低く&車幅のあるフェラーリの駐車場探しは、普段の生活でも苦労するから、もし断られても致し方ない。
「フェラーリでお越しになられても問題ございません。駐車スペースはご用意出来ます」
どうやら、フェラーリの駐車場問題はクリア出来そうだ。ちょうど午後の予定が空いたため、急遽、モデルルームへ向かった。
【前回のお話】Vol.2 マンションはバブル! 暴落覚悟は必須!?
到着すると、女性の担当者が出迎えてくれた。
「まずはおクルマをここに停めてください」
案内されたのは2台ある平置きスペース。ここも空いているのだろうか?
「申し訳ございません。こちらのスペースはすでに埋まっております。ただ、機械式の方は空きがございます。フェラーリでも駐車可能なパレットはありますので、のちほど確認いたします」
外出時、全幅や最低地上高のせいで停められる駐車場は限られる。そこで筆者はよく、路上のパーキングメーターを利用する。
ホッとひと安心。クルマファーストで家を探すのもどうかと思うが、クルマ好きとしては、できればあらゆるクルマが停められる駐車場が理想。
友人が住む世田谷のマンション(1990年代半ばに竣工)は、駐車場が旧式の機械式ゆえ、高さ制限あり(全高1550mm以下)、かつ幅制限(全幅1800mm以下)ありで、最新モデルがどんどん入庫不可になってしまい困っているという。カローラが3ナンバーの時代だからそれも無理ない。友人のクルマ選びの苦労を知っているから(ちなみに友人はクルマ好きではない)、筆者は「なにがなんでも、あらゆるクルマが停められる駐車場にしなくては」との思いを強くしたのであった。
クルマを停め、早速、商談ブースのある部屋に向かう。今回、見学するのは約30平米のワンルーム。価格は約4000万円。当初、見た物件より若干広く、そして高価である。ただし、この“30“という数値が重要であるという。
「住宅ローンは30平米以上じゃないと基本、審査が通りません。お客様が見られた27平米の場合、かりに自己居住用でも、一般的な住宅ローンは通りませんので、不動産投資ローンなどをご利用いただくことになります」
違いを訊くと、金利が異なるという。住宅ローンの場合(変動金利)は約0.4〜0.5%が主流であるのに対し、不動産投資ローンは約1.5%と3倍以上になる。
「金利の違いや仲介手数料を考えると、今回ご紹介する新築のワンルームがオススメです」
話を聴いていると、だんだん“その気”になってきた。部屋を見学する前、まずはひととおり共用施設の見学からスタート! その模様は次週報告する。
はたして、運命の物件になるのか!?
文・稲垣邦康(GQ)
【過去記事:30歳、マンションを買う】
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March 10, 2020 at 03:40AM
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