東証前引け 反発、148円高 中国の景気回復期待 商いは低調 - 日本経済新聞

2019年度末の31日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比148円53銭（0.78%）高の1万9233円50銭で前場を終えた。前日の米株高や中国景況感の急回復を支えに買いが優勢だった。新型コロナウイルスの国内外での感染状況などを見極めたいという投資家は多く、商いは低調だった。

中国国家統計局と中国物流購入連合会が31日発表した3月の製造業と非製造業の購買担当者景気指数（PMI）はいずれも前月から大幅に上昇した。政府による景気下支え策の効果もあって内需を中心に回復が確認され、好感した買いが入った。日経平均は株価指数先物が主導して一時上げ幅を200円あまりに広げた。上海・香港の株式相場も堅調に推移した。ニューヨーク原油先物相場は日本時間31日の時間外取引で1バレル21ドル台に上昇し、前日の安値である19ドル台からはやや持ち直した。

国内では2月の有効求人倍率（季節調整値）が2年11カ月ぶりの低水準となった。いち早い回復が期待される中国と比べた国内経済の足腰の弱さは相場の重荷となった。

JPX日経インデックス400と東証株価指数（TOPIX）は小幅反発した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1128億円。前日同時点に比べ約17%減少した。売買高は6億5550万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1151、値下がりは958、変わらずは54銘柄だった。

ファストリ、ソフトバンクグループ（SBG）、東エレク、富士フイルム、安川電が上昇した。国際石開帝石や出光興産も買われた。一方、リクルート、KDDI、スズキ、トヨタが下落した。

〔日経QUICKニュース（NQN）〕

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March 31, 2020 at 09:48AM
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